アメリカ人のヘヴィメタルミュージシャンで親日家のマーティ・フリードマンは「日本人は凄い。一般のアメリカ人はあまり人前で歌わないし歌が下手な人も多いが、日本人はよく歌う上に、みな平均して歌が上手い」と述べたことがある。こういった見方が正しいとすれば、日米の文化や音楽教育の違いだけではなく、日本におけるカラオケの普及度も一役買っている可能性がある。
カラオケが音楽業界を潤したことは否定できないが、カラオケが音楽文化に打撃を与えた面もあると指摘する声も聞かれる。歌謡曲(時として演歌やJ-POPも含む)においては、ヒットの条件が「カラオケで歌いやすいこと」だとされるようになったため、平易で単調な曲ばかりが作られる状況が生まれ、印象的で長く歌い継がれる名曲が生まれにくくなったと見る向きもある。
歌手=普通の人には真似の出来ない技の持ち主という図式が崩れ、結果として美空ひばりや森進一といった癖(個性)の強い技巧派が実力を発揮しにくくなったと見る意見がある。カラオケの普及により、生演奏を提供する演奏家の活躍の場が減ったのは事実だろう。